株式会社メティス metis

闇営業と酢

まだ続いていますね、芸人の闇営業問題。
一億監視社会ではないですが、皆が警察や裁判官、識者のようになって叩きまくる。
ここぞとばかりに正論をぶつける人、炎上狙いであえて逆張りで芸人を擁護する人。
いろいろな問題が起こるたびに、このパターンです。
「コンプライアンス」という言葉が水戸黄門の印籠みたいになってしまって、それにひれ伏さなくてはならない。
窮屈で乾ききった世の中になってしまったと感じるのは、私だけでしょうか。
芸事の世界で生きている人は、求められればそこに行こうとするでしょうし、芸を披露すれば報酬を得ようとする。
そのようにDNAができているわけで、別の世界で生きている我々がそれを理解しようというのは無理な話。
ある程度の線引きは必要だが、あまり杓子定規にめった切りにしないほうがいいと思う。

切っている側だって、聖人君子のような人ばかりではないのだから。
人の言えない秘密だってあるだろうし、ちょっとした悪いことだってしていたりする。

責められたときに言い訳や嘘をついてしまうのも人間の性。
いま現在それがなかったとしても、数年前まで遡れば、いろいろ心当たりはあるはずだ。

人の営みは白か黒に分別できるようなものばかりではないはず。
この問題は仲介した人と頼まれて単発で芸を披露した人で責任の取り方が違う。それだけだと思う。
仲介をした人はそれで報酬を得ていてマネジメントをビジネスにしていたわけだから、情状酌量の余地なし。
反社がいたとは知らなかったとしても、逃げられない。
しかし、呼ばれた芸人にはセカンドチャンスは与えるべきで、報酬を返して、二度と闇営業はしないと一筆を書かせ、謝罪して終わりでいいのではないか。
人間らしさが失われていく世の中になっているような気がするのは私だけだろうか…。

こういったことを目の当たりにしていると、やっぱり行き着くところ、身体が資本だと思ってしまう。
叩かれても耐えてはいつくばって生き抜く精神力と体力が求められる。
品行方正に生き続けることなど、到底無理な話。
いつ矢面に立たされ、めちゃくちゃに叩かれるか分からないのだから、胆力を養い、丈夫な身体を維持しておくことだ。

最近、これを飲み始めたのだが、なかなかいい。
よく分からない健康食品はパスだが、酢は身体に悪いはずはない。
いつ叩かれてもいいように、せめてこれだけは飲み続けよう。

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