株式会社メティス metis

やっぱりフジヤマ

今月の22日で当社も設立後丸18年経ち、19年目の1年を迎えた。
光陰流水の如しであっという間のように過ぎ去ったこれまでの時間はもう取り戻せない。

振り返ってみれば、あの時こうしていればといろいろ後悔もあったりする。
ただ欲を言えばきりのない話で、これまでの自分を許し、認め、肩肘張らずにこれからもマイペースでやっていけばいいと思う。
一日一日を大切に…というのは百も承知だが、それに縛られ過ぎると、押しつぶされることもある。
これからの自分にちょっとだけ期待していけばいい。
ゆとりが足りないと感じたのにはきっかけがあった。
一日家にいたときに、夕焼けの色に誘われてベランダに出たときのことだ。
こんな光景が目に飛び込んできた。

思いっきりズームにしているのだが、天気のいい空気が澄みきった冬に富士山が見えるのは知っていた。
しかし、ベランダにもあまり出なかったし、見つけようとも思わなかった。
結構長いことここに住んでいるのだが、オレンジ色に溶け込むような富士山など見たことがなかった。
この時に、ふと、自分のゆとりのなさを実感したわけだ。
嫌な冬の寒さの中にも、楽しいことや素晴らしいものがある。
早く春になってくれとばかり思っていたが、同時に冬限定の富士山は見えなくなってしまう。
それはまさに会社や仕事、人生も同じで、向かい風が吹いているときにもこの富士山のようなものがあったりする。
これからはそれを探していこうと思ったりしたのだった。
そう思うことで厳しさから目を背けることなく、逆にそのような状況が楽しみに感じたりもする。
嫌であったはずの冬がそろそろ終わりを告げる。
いまのうちに散歩でもして寒さを楽しもう。

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