株式会社メティス metis

週に10時間も営業しない料理店

禁煙がなかなか思うように進まず、結局は、知り合いの医者に処方箋を書いてもらい、薬に頼って悪戦苦闘中。
自分の意志の弱さにうんざりしている今日この頃なのである。
人間の敵のような扱いをされているタバコだが、愛煙家にとっては、これまでに苦楽をともにしてきた相棒のような存在なのだ。
昔はよかった。
タバコへの風当たりなんてまったくなかったし、肺気腫なども気にしなくてよかった。
時の流れは、本当に残酷なものである。
さて。
まだまだ相棒という域には達していないのだが、最近はこの「ねこぶだし」にはまっていて、なくてはならない存在になりかけている。
とくに、この日高昆布の根昆布使用は絶品だ。

味噌汁やうどんだけでなく、食べ物にはすべて合うほどの万能ぶり。
卵かけごはんに混ぜると、相当うまい。
普通の卵が烏骨鶏にバージョンアップして、わざわざ高価な卵を買う必要もなく、深みとコクのある味に変貌を遂げる。
納豆にもいい。「ねこぶだし」と醤油を頃合い良い比率で混ぜ合わせて、納豆にかけて混ぜる。
「ねこぶだし」を使い始めて、まだ二か月も経っていないが、なぜもっと早くからやっていなかったのだろうと思う。
今年も残りわずか。
「ねこぶだし」の力を借りたとしても、諸々衰えも出てくるわけで、少しずつ形を変えながら進んでいかなくてはなるまい。
年の変わり目だからこそ、センチにもこのようなことをぼんやり考えるわけだが、豊橋に行った際に、二川にこんな店があった。
「かわらばん」という。
ネーミングはさておき、とにかくうまい、そして安い。
私は1100円の刺身定食を食べたのだが、刺身だけで腹いっぱいになってしまうほどだ。
週2~3日は休みがあって、しかも営業時間は11時半から13時半の2時間だけ。
刺身がなくなれば、もっと早く閉まってしまうこともしばしばで、私が行ったときには、その直後の13時過ぎにはもう閉店の看板を出していた。

年末年始のお休みは、12/20から1/10で、約20日間。
まるで内装工事でも入っているのかと思うほど、休みが長く、営業しているほうが珍しいという感覚だ。
大きな声できりもりしている大将に聞いた。
市場がやっていない日は営業しないから休みが多いではない。
市場がやっていて、なおかつ、安くて新鮮なネタが入っていないときには、営業しないのだそうだ。
高いものを仕入れてしまえば、料理も高くなってしまう。
かといって、値段を据え置こうとすれば、量が少なくなる。
たとえ、週に8時間程度の営業しかできなくても、市場にいいネタが入らなければやらない。
営業時間を長くして売れ上げを延ばそうとか、売値を調整して利益を得ようとかそういったつもりはさらさらない。
いろいろなことに惑わされず、周囲にあわせることなく、我が道を進んでいる人には威厳とゆとりのようなものを感じる。
これからはこれがキーワードになりそうな気がする。
本年もスタッフ一同、お世話になりました。
来年もよろしくお願いします。

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