株式会社メティス metis

屏風を持ち出せる扇子。いやセンス

久しぶりにレンタルビデオ屋に立ち寄ったら、『24 -TWENTY FOUR- レガシー』と『プリズン・ブレイク シーズン5』のタイトルが目に飛び込んできた。
光陰矢の如し。
『24 -TWENTY FOUR-』『プリズン・ブレイク』が生まれてあっという間の十数年。
次が観たい。気になって仕方がない。
いまでも覚えているあの抑えきれない前のめりになってしまった感覚。
懐かしい。
考えてみれば、そろそろ決算を迎える弊社の子会社:豊愛マネージメント株式会社も来期で10年目を迎える。
法人の設立は簡単だが、10年継続しているところは全体の3%。
よく耳にする言葉だが、もっともっと10年とは長い時間だと思っていた。
過ぎ去ってみると、物足りないくらいに感じるのが、ちょうどいいところだと思う。
大切なのは、昔を振り返るきっかけに出会ったときに、もう一度それをなぞってみることだと考えている。
とかなんとか言いながら、貴重な睡眠時間を削って、しばし『24 -TWENTY FOUR-』『プリズン・ブレイク』に没頭。
そして、10数年前と言えば、私が城にはまり出したときでもある。
その第一歩が川越城だった。
築城主は太田道灌で、私が尊敬する武将の一人だ。
過去を振り返るという意味で、川越城に行ってみた。

享徳の乱のときに、川越城を父の太田道真とともに築城したのだが、江戸城もルーツをたどれば、太田道灌が出発点だ。
文武両道という言葉はこの人のためにあるといってもいい。
とにかく天才。
父親が頭の良すぎる道灌を心配してこんなようなことを言った。
知恵があり過ぎると嘘つきに思われ、知恵が足りないと災いを招く。
ようはほど良いのが一番で、いくら頭が良くても人の言うことも聞けということだ。
障子に例えて、真っ直ぐであるからこそ役に立つし、曲がっていれば使い物にならないとも言った。
すると道灌は、屏風を持ち出して、このように反論。
屏風は直立しては倒れてしまう。曲がっているからこそ、役立つのだと。
屁理屈のようだが、これ、道灌の幼少期の話なのだから、舌を巻く。
そして、父が危惧していたように、その約50年後に、道灌は、才能を疎まれて主君に暗殺されたという悲劇の人なのだ。
主君が妬むほどの才能や人望を持ち、室町時代を駆け抜けていった武将にとても魅力を感じているわけだ。
川越城に行き道灌の足跡をたどると、自分を奮い立たせることができる。
明日からまた頑張ろう。

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