株式会社メティス metis

こんな大人が日本をダメにする

最近は下火になってきたが、森友騒動、本当に腹が立つ。
なににイラつくかというと、教育とカネ、しかも税金がセットになっている問題だからだ。
私の両親は教師だった。
だからこそ、反発もしたし、全く違う生き方を求めた。ただ、両親はお金にはとてもきれいで、振り返ってみれば、教育者だからこそ行動が伴った厚みのある話をしていた。
起業するときに、そんな両親が私に言ったことは、ただ一つ。
絶対に借金はするなということ。
個人法人問わず、いかなるところからもお金を借りたり、出資を受けたりしないことが条件だった。
借金は身の丈を超えるものであって、そのうちに必ず無理が出る。私をよく知っている両親は、その無理に、私のような人間は耐えられず自分自身を見失うと感じていたのだろう。
あれやこれや細かなことを言っても素直に聞くような男ではないから、この一点だけ条件にしたのだ。
親でありながら、教育者の言葉として、私は身に刻み、それをいまでも守っている。
だからこそ、妙に森友問題がむかつくのだ。教育者として大義名分を語りながら、出入した金が汚い。教育云々言うからこそ、余計に金への汚さが際立ってしまう。
これが教育とは無縁の、ただの一法人が税金を食い物にしているのであれば、ここまで腹は立たなかったろう。
まともに税金を払っている身としては、いい気はしないが、よくある話として聞き流せた。ただ、なんだか教育を正当化の道具に使って、実際は補助金などをだまし取っていたとなると、このヤローと思う。
悪そうなやつが悪そうなことをやっている以上に、私の中では罪が重いと感じるのだ。

なんとかっていう元理事長の言葉がとにかく薄っぺらく思えてならない。
それがテレビをつけるたびに、目に耳に入ってくるものだから、イライラがおさまらない。加えて、あの姫路のわんずまざー保育園のニュースである。
多少の謙遜はあるが、私は決して清廉潔白な人間ではない。
そんな私でも核となることはあり、教育者を語るならば、筋を通してほしいと思う。
最近、年齢のことを考えたりもして、1日2食、うちの1食は意識して質素なものにしている。ざるそばとかそんな程度のもので済ませているわけだが、あの姫路の保育園は、給食費まで水増し請求していた。
私のように好きで粗食を食べているわけではないのだ。
私が食べるそばを興味津々見つめる猫。
このつぶらな瞳と同じ輝きを持つ幼児たちによくそのようなことができたものだ。
私はこの猫に対して信頼を裏切るようなことはできない。

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