株式会社メティス metis

吾輩はメス猫である

清原逮捕のニュースの余波からまだ抜け出せないでいたりする。
文春は中途半端な取材はしないし、掲載するからにはよほどの確信があったはずで、当時からやっていたんだと思う。
文春騒ぎは天から降ってきた贈り物で、あれをきっかけにして完全に薬断ちできれば良かったのだが…。
喉元過ぎれば…ってやつで、騒動がおさまって、大丈夫って思ってしまったのだろう。
想定外のことではなかったが、同世代として、ショックだ。
別に清原のファンではなかったけれども、あれだけの選手になると人の思い出の一端にまで入り込んでいるものだ。
私が週刊誌記者時代、西武ファンの先輩に連れられて、せっせと西武ドームに足を運んだものだ。
仕事で秋季練習などもよく観に行ったが、キャスターの小倉智昭さんはよく見かけて、話を聞いたりもした。
兄弟で活躍した松沼雅之氏も取材を通して知り合い、しばらくは年賀のやり取りもあった。
彼らの口からは、必ずと言っていいほど、清原の話題が出た。
清原とは直接知り合いではないが、その存在は、関係者を通して、私の懐かしい思い出の一部に組み込まれている。
タイトルをとったか否かではなく、それが記録よりも記憶に残る選手であるという証でもあり、だからこそその影響力は大きかった。
野球人としても未来はこれで終わってしまった。
本当は60歳になっても70歳になっても野球人として公の場に姿を見せ、都度、我々に昔を思い起こさせてくれる存在であってほしかった。
覚せい剤なんてあまりにも小さい…。

さて。
黒田がぶち上げたマイナス金利政策だが、どうなることやら。
私の周りはこの話で持ちきりで、やれドル買いだとか、輸出関連株買いだとか大騒ぎしている。
消費税10%実現のためには、意地でも円安にするぞって雰囲気で、確かにいまそう動いておけば儲かる。
まあそうなんだが、逆の見方をすれば、「日本がそこまで追い込まれた」とも言える。
いまが買い目でマイナス金利が実施される16日より少し前に売り抜けるって形なら損はしないと思う。
しかし、日本が追い込まれたと感じてしまう絶望感のほうが大きく、どうも身体が動かない。
いかんなあ…。

猫を見ててこの時期いつも感じることがある。
何でもオス猫は冬から春にかけて行動が活発になるそうだ。
屋内と屋外を自由に行き来できる飼い猫でも、くそ寒い中、オスは積極的に外に出て動き回る。
発情期を睨んで、相手を探すために、活発になるということです。
一方のメス猫は屋内メインで、丸まって静かにしている。
つい、口ずさんでしまう、猫はこたつで丸くなる~は猫は猫でもメス猫なんですね。
私は男だ。
この寒い季節でも積極的に動いて仕事にまい進しなくてはならない。
うちの4匹のオス猫を見て、毎年そうやって自らを奮い立たせるのだが、どうにもこうにもこの時期はいかん。
春が顔を覗かせるころにやる気がみなぎってきて、冬の入口までは全開。
そして毎年今頃は、「もう16年目に突入かあ。長かったなあ」(当社の設立日は2月22日)とか呑気に呟いている。
今年はそろそろアクセルを踏んで全力で一年を駆け抜けたいのだが、やはりもう少しじっとしていよう。
そんなこんなで、相変わらずメス猫から抜け出せない今日この頃です。

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