株式会社メティス metis

過ぎたるは猶及ばざるが如し

確かにいけないこと、気をつけなくてはならないことだと思いますよ。
いかに危険であるか、やめようよと訴えることはとてもいいことです。
でもね。行き過ぎはときとして鬱陶しいし、絶対に言うことを聞くものかと相手を頑なにさせます。
今月からJRが携帯会社とタイアップして「歩きスマホをやめよう」的なキャンペーンをやってるようですね。
視界が極端に狭まるし、これが原因でぶつかったぶつからないで事件も起こっているし、とてもいいこと。
ガラケー派の私にはそこまでピンとこないが、両手でスマホいじりながら画面に集中して歩いている人を見るだけで心配になりますからね。
歩きスマホしながら自転車置き場に突っ込んでいって数台をなぎ倒して怪我をした人も見たことありますし…。

でもねえ、JRさん。
これはやり過ぎだと思うのです。

トイレットペーパーまでやりますかね。
拭いたら緑がつきそうです。
ここまでくるとその辺りの居酒屋で自分のことを棚に上げて部下に対して無意味でくどい説教を吐き続けてるオヤジと同じです。
これだけ執拗に同じ言葉並べてトイレットペーパーに刷り込まれれば、嫌悪感以外何も感じません。
トイレの壁に一枚ポスターでも貼っておけばいいだけですよねえ。
もうセンスの問題です。

意地でも歩きスマホやってやろうじゃねーかと思う人だっていますよ、絶対。
最後の大型民営化案件と日本郵政グループの上場で巷は盛り上がってます。

そういえば、昔々、JRも国鉄だったんですよねえ。 こういった光景を目にすると、まだ、お役所体質が残っているのかなあとさえ感じてしまいます。 過ぎたるは猶及ばざるが如しでしょう。 窘めるときには、工夫やセンスが必要です。

居酒屋で同じ話を繰り返してくどくど説教しても意味がなく、頭ごなしに怒り続けても効果は期待できません。

叱咤激励。

まさにこの言葉通り、怒ったり励ましたりと硬軟取り混ぜるセンスが必要なのです。
JRのトイレに入った後、家で真っ白いトイレットペーパーを見て、なんて気持ちがいいんだろうと感じました。
歩きスマホのことなんて、その感動で、あっさりと吹き飛んでしまいましたね。
伝えることだけでなく、伝え方も同等に重要ですよ。

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