株式会社メティス metis

家入レオ考察

謹んで新年のお祝辞を申し上げます。
旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
本年も相変わらず、よろしくお願いいたします。

今までは辛うじて私の年齢の半分以下という社員はいなかったのです。
しかし、昨年末に22歳の男性社員が入社した。
そして、来月から22歳の女性2人が新たに加わることが決まり、これで22歳がなんと3人も。
完全にダブルスコアです。
親の年齢も完全に私より年下。。。
いつかはこんな時が来るとは思っていたけどなあ。
ゆとり世代とか今の若い人たちのことを否定する経営者も多いのだが、侮ってはいけない。
40代にもあり得ない人がいるように、どの世代だって比率は似たようなもの。
決して若いからといって、頭ごなしに否定するのはどうかと思う。
うちの若い社員を例に挙げるといろいろと支障が出るので、やめておく。
家入レオ。これならばただの年甲斐もないオヤジとして、聞き流してもらえるだろう。
うちの猫の名前と同じってことから、注目していたが、今ではちょっとしたファンになってしまった。
歌も声もビジュアルもいい。
重い歌詞だが、不思議と仕事の疲れがとれるから、何度聴いても飽きない。
私自身、彼女の一番すごいと感じているのは、その考え方なのだ。
20歳そこそこの彼女のメッセージには、非常に学ぶべき点も多く、本当に自分自身のためになっている。
http://www.oricon.co.jp/news/2044902/full/
このインタビュー記事で、彼女は人間の愚かさについて、過去から学ばないことと答えている。
ここまでは20歳でも考えられる人はいるだろう。
しかし、彼女がすごいのは、記憶を消すことが神様の仕業でそこに意味を見出していることだ。
踏み込み方が普通とは違う。
時間にゆとりがあって、こんなことばかり考えている人の発言ならばあまり耳を貸さない。
しかし、おそらく私以上に多忙である20歳の彼女の発言だからこそ、秀でた才能を感じるのだ。
自分が20歳の時を振り返ってみると、恥ずかしささえ覚える。
私のような年齢になると、敢えて失敗したりうまくいかなかった過去を繰り返してみようと考えたりする。
以前と同じような場面が訪れて、同じ轍は踏まないと賢い選択をするのが当然のことだ。
しかし、故意に同じ道を辿って、同じような結果になることを見届けたくなったり、違う結果を生み出そうと挑戦したくなったりする。
家入レオがこれを「過去から学ばない行為」とするか、「学んだ上での行為」とするか非常に興味あるところ。
このように彼女の発言には深みがあって、鈍りかけている脳に刺激を与えてくれたりする。
そんなこんなを踏まえて、彼女の歌を聴くと、また味わい深いものがあるってことなのだ。
何だか年甲斐もなくと思われないために、必死に自己弁護しているような気分に陥ってきた。
まだまだ若い人は捨てたものではない、弊社の未来を託すに値すると言いたいわけだ。
今年、どれだけ20代の若い社員が成長してくれるか。
それが一つの楽しみでもあり、また、苦痛の種でもある。

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