株式会社メティス metis

待ちに待った圏央道開通

ようやく中央高速と東名高速がつながった。
八王子JCTと海老名JCTが圏央道で結ばれたことで、どれだけ便利になったことか。
青梅街道から環八を通り、東名高速に乗った時は、もう渋滞でグダグタに疲れ切っている。
そんな苦痛からようやく解放された。

自宅から調布ICまで20分程度。
そのまま高速に乗ってあれよあれよという間に東名の厚木まで行っちゃっているわけだから。
早速、使ってみたけども、時間にして40分は短縮できる。
金額的な違いはおそらく600円~700円程度。
環八のストレスと時間を考えれば、絶対に安い。

圏央道を使って小山城に行ってみた。
武田四天王の一人、馬場信房が築城した城である。
5月の月記で触れた長篠・設楽ヶ原の戦いの古戦場では武田側で言えば、この馬場信房の戦いぶりがひときわ目につく。
大敗し撤退する武田軍の殿を努め、勝頼の退却を見届けると、取って返して戦い続け戦死した。
このとき馬場信房は60歳で、それまで70もの戦いに参戦して傷一つ負ったことがないという逸話の持ち主である。
武闘派のように見えてこの馬場信房は、実は築城の名手であったりする。
あの山本勘助から築城の方法を教わったとも言われていたりする。

だからこそ、小山城に一度は行ってみたかった。

三日月堀がはっきりと確認できる。
武田の築城技術の特徴ともいえる三日月状に丸く覆うような形をした堀で、これがまた素晴らしい。
武田四天王の一人でありながら、実はこの馬場信房、出世は遅い方だった。
武勇に秀でながら、実は真面目にコツコツと慎重にやってきたからこそ、60歳まで傷を負わず生き延びてこれたのではなかろうか。

小山城内を歩いてみれば、この人柄が伝わってくる。
自分の器を知り、目の行き届く範囲に力を入れて、決して背伸びはしていない。
城づくりにそれがよく表れているような気がする。
経営者のタイプにはいろいろあるが、できることならこの馬場信房のような生き方をしたい。

今月は当社の決算期。
15期目を迎えるが、気を引き締めて、次のステップに移りたいと思っている。

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