株式会社メティス metis

ままならぬ浅漬け作り

突然だが、浅漬けは、奥が深い。日々、それを実感する。
塩の種類、塩加減、野菜の切り方、揉み加減、寝かせ加減でまったく別物となるし、どれ一つとっても同じ物はない。
「ああ、これうまい」と思っても次にはそれは作れない。
まさに一期一会なのだ。
個人的にはきゅうり、茄子の浅漬けが好きで、いろいろな浅漬け用の塩で試した。
たどり着いたのがこれ。

メカブ入りで、僅かに感じるぬめりの触感が浅漬けにはすごく合う。
浅漬けの瑞々しさを消さずに味に深みとコクが出せる。
ご飯の前に、これを使ってモミモミして作り、30分程度置いてから食べる。
きゅうりについては、できる限り、斜め切りする。
できる限り中身の表面積を広くするように、これでもかというほど斜めに切る。
それが私の最近の流行だ。
浅漬けは脇役なはずなのに、完全に主役となってしまった。

浅漬けと社員への接し方はとても似ている。
きゅうりに例えて申し訳ないが、それぞれ形も色合いも重さも違う。
同じ社員であっても、一日一日変化していて、今日通じたことが明日には全く通用しなくなってしまう。
揉み方、つまり怒り方や褒め方次第で反応も違う。
しばらくそっとしておく、寝かせ方によっても変わってくる。

私としては、きゅうりのためにもできる限り美味しくしたいのだが、これが本当に難しい。
なんでもかんでも仕事に結び付けて考えてしまうのは悪い癖。
しかし、いつの日か純粋に浅漬けのことを考えられる日がやってきたとき、これぞという味が出せるのかもしれない。

ミャンマー事業の為の法人登記がそろそろ終わるはずで、本格的なスタートが近付いている。
社名は確かエースパワーなんちゃらジャパンとかいうえらく長いもので、まずはそれを完全に覚えることから始めなくてはならない。
仕事は増えて人は減るこのご時世。
松屋の人員不足のニュースを自分事のように気にしているのは私だけであろうか。

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