株式会社メティス metis

桜よりも梅

夕方の天気のニュースで面白い話を聞いた。
東京の梅の開花宣言は1月19日だった。一方の桜は3月25日。
今日(4月22日)明日にようやく青森県で桜の開花宣言が出たのだが、実は梅は4月20日だったらしい。
東京では梅は桜より二カ月近くも早く開花したのに、青森県ではほぼ開花時期が同じだという。
計算すると、梅は5Km/日、桜は20Km/日で、4倍の速度差があるわけだ。

経営者として考えると、やはり梅でいたいと思う。
男としては、パッと花を咲かせ賑わせてあっという間に散ってしまう桜に心惹かれなくもない。
ただ、経営者としては、桜の陰に隠れながらも梅のようにゆっくりでもいいから少しでも長く存在していたい。
桜と梅の話しを聞いて、改めてそう思った。

GW時期が近づくと、毎年気分は落ちる。
今年はとくに猫の手も借りたいほどの忙しさだ。
ただでさえGWにはめったに休みもとれないのだが、今年は完全に無理だろう。
別にGWでバカンスを楽しそうに満喫している人たちが恨めしいわけではない。
仕事で遠出の一つや二つしなくてはならないのだ。
渋滞を少しでも避けようと人様の休みを想像して、自分なりに予想を立て、仕事のスケジュール組みをする。

何がいやかっていうと、この人様の休みを想像することが腹立たしい。
渋滞を避けるためにはじめは理路整然と考えているのだが、次第に人様の休みのことを考えている自分が嫌になってくるわけだ。

かと言って、無謀に動くと地獄が待っている。
一昨年なんて、名古屋に車で行ったら12時間かかって、地獄を味わった。
GWが分散型に変化しているらしいが、逆にこれで予想が立てづらくなった。
だらだらといつになっても混んでいて、エアーポケットがない。
どうせなら集中させて休みたい人はそこで休んでほしい。
そうすれば私のような人間が合間を見つけて仕事に励める。

今年は4月30日と5月1日がエアーポケットのような気がするが、たぶん当たらないだろう。
GWくらいはゆっくり休み、梅のように生きたいものだ。

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