株式会社メティス metis

経営者が見習いたい精神力

いやあ、怖いわ。
一寸先は闇。
佐村河内が一息ついたと思ったら、今度は理研の小保方。
持ち上げて、叩き落として、さらにそれを踏みつけ続ける。
この変わり身の早さこそがマスコミの習性だけど、それにしてもものすごい叩きっぷりだ。

小保方については、今がまさに旬。
マスコミも事の真意を見極めようと虎視眈々と様子見しているが、どこか一社が叩き始めれば一気にネガティブキャンペーンは加速する。
今頃、各社、小保方のマイナス材料を探し回っているに違いない。

持ち上げられて叩き落とされて、さらにそこから浮上して持ち上げられるというケースはほとんどない。
つまり、叩かれっぱなしで幕を閉じるのが常。
いつも思うのだが、この落差の中で、過去を暴かれ叩かれ続け、これに耐え続けられた人の精神力は並外れたものではない。
やっていることや責任の取り方はさておき、耐え続けられたという一点ですごいと思うわけ。

佐村河内のあの堂々とした会見を見ていて思うのである。
悪の権化みたいな扱いを受けながら、何十人の人に囲まれ、堂々と渡り合っていた。
整合性に欠け、説得力のない主張を悪びれもせず繰り広げられるのだから、すごいとしかいいようがない。しかも、新垣氏を名誉棄損で訴えるという常人には思いもよらぬ反撃もした。
一緒になって不法な行為をしていたのは事実で、本件に関しては名誉もクソもない。
しかも自分が主の立場で、共犯関係にある新垣氏に名誉を傷つけられたって主張はすごい。
加害者同士で名誉云々論じようとする発想はなかなか思いつかない。
私みたいな小市民は、謝り倒すしかできないのだが、あそこまで叩き落とされて、反撃に転じるんだものなあ。 
精神力の強さは並外れたものではなく、良し悪しは置いて、経営者の資質は十分兼ね備えていると思う。 

さあ、小保方はどうなるのだろう。 
これからネガティブキャンペーンに移行して、叩き落とされた時、どうしていくのか。 
じっと黙って耐え続けるか、うまくかわして逃げ切るのか、それとも満を持して反撃をするのか。 
小市民としては、事実関係よりも、彼女の内から醸し出される精神の力に目が向いてしまうのだ。 

ああはなりたくないと思う一方で、精神力の強さをうらやましく思う今日この頃である。

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