株式会社メティス metis

豆苗と会社経営

不思議だ。

実はいま、豆苗にはまっている。
カイワレのビックサイズのようなもので、まあ女性であれば知っているんだろうが、私は最近こやつと出会った。
値がついた状態で売られていてさ。
はさみでじょきじょきと切って、カイワレ同様にサラダや鍋や緑が欲しい時の薬味がわりになんにでも使える。

こやつのすごいところはここからだ。
一度はさみで伐採したにもかかわらず、しばらく水につけておくとにょきにょきと芽が伸びてくるのだ。

伐採後3日後の様子が右。

きれいに切ったはずなのに、また目が生え始めて復活の兆しが見える。

そして、伐採して10日後にはもうこんな感じ。

ここまでくるともう十分に食べられる。

切っても出てくる。
一回買えば二回食べられる。
とかげの尻尾もそうだけど、この再生能力に、私は感服し、日々こやつに見入ってしまっているのです。
なんでも豆自体の養分で育っているため、三回の収穫は難しいらしい。養分を二回でほぼ使い果たしてしまうらしい。

観葉植物の栄養のもとなどをちょっと入れてみたりと工夫していまは三回目にチャレンジをしているところです。

豆苗を見ているといかに人間が不完全であるかが自覚できますよね。
豆苗はまさにパラドックスのテセウスの船。
一回目の豆苗と二回目とでは、はたして同じものか似て非なるものか。
哲学的になってしまうが、考えてみれば、テセウスのパラドックスは会社にも当てはまる。

今月新人がまた入ってきた。
創立記のメンバーなんて私ともう一人だけで、今やがらりと変わってしまっている。
これもある意味テセウスの船だ。
同じ会社かそれとも似てはいるが違うものか。
代表者が同じであることからアイデンティティーは同じで、今も昔も会社としてなんら変わらない。
いやいや、人がほとんど違うわけで、全く別のものであって同じと考えるほうがおかしい。
こう考えていくといつも深みにはまってしまう。
変えてはならないことは変えず、あとは時勢や人によってどんどん柔軟に変化させていくことが肝要。結局は、ここに落ち着く。
豆苗の発育を眺めながら、こんなことを考えている今日この頃である。

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